非日常体験ができる!?おもしろレストラン
こんにちは、ちきです。
つ、ついに!ゲーテ試験が終わりましたー!
よりによって試験日前日に風邪を引いてしまって体調的に万全な状態ではなかったんですが、手ごたえとしてはまずまずかな…
結果が出るまで6週間くらいかかるそうなので、そわそわしながらしばらく待ちたいと思います。
さてさて、今回はデュースブルクの隣のエッセンという街にある面白いレストランをご紹介したいと思います。
先日誕生日を迎えたのでバースデーディナーでここに連れて行ってもらったんですが、普通のレストランではできない特別な体験ができるのです。
お店の写真がこちら!
写真が暗い!(笑)
FINSTERという名前のお店で、エッセン中央駅からは少し離れたところにあるのでU-Bahnに乗って行きます。
こちらはお店の入り口前のウェルカムボード。
「ルール地方初の暗闇レストランへようこそ」と書いてあります。
(ルール地方というのはエッセン、デュースブルク近郊の地域のことです。)
そう、ここは真っ暗闇の中で食事ができるレストランなのです!!
わくわくしながらいざ入店。
中に入ると受付のところがバーになっていて、食事の前後に一杯飲んだりなんかもできます。そして奥には暗闇に繋がる扉があります。
メニューは全てコースなんですが、牛肉料理、鶏肉料理、魚料理、ベジタリアン料理、ワイルド料理などなどいくつかのメニューから一人一つずつ選ぶことができます。
いや、待て待て。ワイルド料理って何よ?
って思うじゃないですか。
わたしは今回は無難に牛肉料理を選んだのではっきりとはわからないんですが、噂によれば普通ではあまり食べないようなワイルドなお肉が食べられるみたいです。
いつかチャレンジしてみたいかも…(ゴクリ)
先に受付で選んだコースとドリンクの注文をして、バッグやコートは預けます。
予約をする場合はもちろん予約時にコースを決めることもできます。
「中に入る前に携帯の電源は完全に切ってね。機内モードもダメよ!」
と受付のお姉さんから案内があり、準備が整ったところでウェイターさんが迎えに来てくれます。
そりゃあ真っ暗闇じゃ自力で席まで辿り着けないもんね。
ウェイターさんは最初から最後まで同じ人が担当してくれるので最初に軽く自己紹介をしてくれて、
「それじゃあ、わたしの肩に手をのせて!」
と電車ごっこのような形で着いていき、いざ暗闇の中へ!!
いやいや、そうは言っても目が慣れればちょっとくらい見えるんでしょうよ?
って最初は思ってたんですよ。
しかしこれがびっくりなことに、本当に完全に真っっっ暗!
目を開けても閉じても変わらない暗さで、不思議な感覚になります。
レストラン内は音の聞こえ方的にそんなに広くはなさそうでしたが、お客さんは他にも何組かいる感じでした。
「ここに椅子があるからね。」
「テーブルの上の食器はこんなふうに並んでるからね。」
などなどウェイターさんから一通り説明があり、手こずりながらも無事に着席。
そして順次料理を運んで来てくれるんですが、食事中はどんな料理なのかは教えてもらえないので、
「これは何だろう?」「この食感は○○かな?」
とあれこれ推測しながら食べるのがまた新鮮で楽しい。
スープを飲むのとか、ナイフで何かを切るのとか、普段は何気な~くやっているけど、何も見えないとなると結構難しいんですよね。
お皿にあとどれくらい残っているかとかもわからないので、誰も見ていないのをいいことにときどき料理を手で触ってみたり…(笑)
自然と会話も盛り上がるし、こんな食事の楽しみ方もあるんだな~と新しい発見になりました。
そしてね、このお店はお料理も美味しい!
量もしっかりある!(さすがドイツ)
食事が終わるとまた電車ごっこで外まで案内してくれて、最後に料理の答え合わせをしてくれます。
「あ~!言われてみればそうだったかも!」というのもあったりして、ここでまたひと盛り上がり。
誕生日ということでこんなかわいらしいプレゼントもいただきました。
こういうちょっとした気遣いってすごくうれしいなぁ…
さてさて、ここまで読んでいただいて、ウェイターさんはどうやって動き回ってるの?
って思いませんでした?
その秘密はというと…
なんと、ウェイターさんは全員盲目の方なのです!
これめちゃくちゃすごくないですか?
このアイデア本当に画期的すぎて、個人的にすごい感動しました。
こういうのがもっと世界に広まったらステキだなぁ…
日本でもコンセプト系のレストランやカフェって人気だし、これがあったら絶対流行ると思います。
ということで、本当におすすめなのでもしエッセンに立ち寄る機会があればぜひ行ってみてください!
お店のウェブサイトはこちら!(ドイツ語のみ)
☞ Restaurant FINSTER - SINNreich essen
もうちょっとお手軽に体験したければ、目隠しをして食事をしてみるのもいいかもしれません(笑)
それではまた次回。
Bis dann ;)