エアコンがないドイツの夏
こんにちは、ちきです。
ドイツでは先週まで30度超えの日々が続いていましたが、今週からは最高気温が20度前後にぐっと下がり、かなり過ごしやすくなりました。
急に夏が終わってしまったようで少し寂しさも感じつつ、涼しい風のありがたみを噛みしめている今日この頃です。
昨年の夏、ヨーロッパ各地で40度以上の猛暑になったと日本でもニュースになっていたのが記憶に新しいですが、今年もお隣のフランスの一部の地域では40度以上が観測されたそうです。
わたしの住んでいるデュイスブルクはというと、最高気温は36度まで上がり、今までエアコンに頼りっぱなしで暑さにめっぽう弱いわたしにとってはちょっと辛い夏になりました…というのも、
なんと、ドイツの家にはエアコンがついていないのです!!
その理由は簡単で、今までドイツの夏はそれほど暑くなかったからなんですよね。
国際エネルギー機関(IEA)の調査によると、ヨーロッパの家庭におけるエアコン普及率はなんと5%以下なんだとか。少なっ!
というわけで今回は、エアコンなしのドイツの夏についてのお話です。
家の構造に合わせた夏の過ごし方
ドイツは冬に雪が降ることもあるくらい寒くなるので、家は基本的に防寒構造になっており、暖めた部屋の空気が逃げないように密閉度が高くなっています。
思い返してみると確かに冬はちょっと暖房つけるだけで暖かさが長続きしたし、暖房つけなくても部屋の中が寒くて凍えることはなかったな。
しかし、それが夏には欠点となってしまうのが難しいところ。
一度部屋が暑くなってしまうと熱がこもってなかなか温度が下がらず、そのうちに外より部屋の中の方が暑くなってしまうのです。
そんなわけで、夏はいかに室内温度を上げずに保つかということが大事になります。
方法としては、
・気温の下がる夜や朝に涼しい空気を取り込んで部屋を冷やす
・日中はシャッターやカーテンで日光を遮り、窓は締め切る
というのが基本らしいです。なるほど。
しかし我が家はというと、日当たり良好なリビングはカーテンがないので日光がさんさんと降りそそぎ、室内温度はどんどん上がるばかり。
じわじわと迫りくる暑さ耐えきれず、ひょっとしたらちょっとマシになるかも…と淡い期待を抱いて窓を開けるも、もわっと熱い風が入ってくるだけでやっぱり全然涼しくならず。
結局リビングはもはや諦め、日の当たらない部屋で扇風機をガンガンに回して、アイスを食べまくってなんとか暑さをしのいでいました。笑
窓を開けたい!でも網戸もない!
カーテンはなくても唯一実践できた暑さ対策が、朝に換気をすること。
湿度が低いので空気はわりとカラッとしていて、30度以上の日でも朝は比較的涼しかったので窓を開けて風を通していたんですが、ここでも一つ問題が。
ドイツの窓は大体このようなタイプで上だけ開けたり、横に全開にすることもできるんですが、基本的に網戸がついていないのです。
風を通すためには上を開けるだけでは不十分なので全開にしたいところなんですが、特に夏は網戸がないと短時間でも虫が入ってくるんですよね。
こんなに大きい窓だとなおさら虫ウェルカム!!って感じだから大きめのハエとかハチも入ってきていちいちビビるし、なんといっても外が暗くなってから開けられなくなるのが不便だなぁと思っていました。
ちゃんとした網戸を取り付けるには大家さんとか業者にお願いしないとできないと思うので、もうちょっとお手軽に付けられるものはないかな~と探していたところ、こんなのを見つけたので買ってみました。
窓枠に貼ったマジックテープの上に網を張るだけというめちゃくちゃシンプルなもの。
簡易的なものなので耐久性はあまり期待できませんが、これをつけてから夜でも気兼ねなく窓を開けられるようになったし、虫も入らないし、快適に過ごせるようになりました!
とりあえず夏だけでも、と思って買ったので満足しています。
意外とエアコンなしでも乗り切れた
暑い日が続いていたときはエアコンなしなんて無理だ…とばかり思っていましたが、結局30度以上の日が続いたのは2週間程度だったので、いざピークを越えると意外と乗り切れるもんだな~とも思ったり。(どっちだよ)
でも来年の夏までにはカーテンを買おうと思いました。笑
それではまた次回。
Bis dann ;)